シンガポール金融紀行 vol.1
我々は今回、ライズクラブの生徒様2名、スタッフ4名でシンガポールに金融研修に行ってきました。シンガポールについて、皆さんはどのような印象をお持ちでしょうか。まずはシンガポールについて地理・歴史の復習をしてみましょう。
それでは始めに、シンガポール人はどんな顔をしていると思いますか?
白人系?アジア系?アラブ系?
私は、アジア系だろうな?くらいしか想像できなかったのですが、詳しくは中華系76%・マレー系13.7%・インド系8.4%・その他1.8%の多民族国家です。ですから、街中を歩くと「日本国内の、外国人が多く訪れるような観光地」を歩いているような感覚がします。観光客もかなり訪れています。街の印象として日本人によく似ている中国系の人々の中にインド系やマレー系の人、そして西洋人が、混じっているような感じです。
言葉は公用語として英語・中国語・マレー語・タミール語を話されますが、英語が出来ればほとんど困る事は無いと言われてます。しかし、アクセントと言うか“なまり”が強くて、タクシーに乗っても何を言っているか良くわかりません。ホテルや銀行などの大きな公的機関は別として、庶民の方の英語は結構聞き取りづらい印象です。中国系の“なまり”なのでしょうか?たとえば「CITIBANK」に行きたくてタクシーの運転手に「シティーバンク」と言っても通じません。「シリーバンク」「シチーバンク」「シティバンク」何度も言い直しても通じず、結局名刺のウラに「citibank」と書いて見せて初めて通じました。
- インド系の寺院。寺院の中では熱心に祈っている方がたくさんいらっしゃいました。
シンガポールは非常に小さい国で、東から西まで車で約1時間半くらいで着いてしまうそうです。面積は699平米で琵琶湖とほぼ同じくらいです。その小さい国の中に、非常に多くの金融機関がひしめきあっており、世界中のマネーが集まってきます。
また人口はわずか424万人、日本は約1億2000万人ですので、日本の人口のたった約28分の1です。国民の多くが学問に力を入れており、教育熱心な国です。
もともとが英国領で、1959年よりイギリスより自治権を獲得しシンガポール自治州となりました。ですので、非常に歴史の浅い国です。町並みもイギリスの影響を受けてか、西洋的な部分とアジア系(中国系?)がミックスしたような建物が多くあります。また、風水を国民の多くが信じており、ほとんどのビルや建築物は、風水によって形や建てる場所などが決められているそうです。ですので、日本のように決まりきった形のビルは少なく、非常に変わった形のビルが多く存在しています。まるでシムシティーみたいです。
さて、シンガポールで有名な観光地といえば・・・・・・そう「マーライオンパーク」です。マーライオンがシンガポールリバーに向かって威勢よく水を吐いています。この「マーライオン」。実は風水に関連しており、威勢よく吐かれている水は「お金の流れ」をあらわすそうです。お金を貯めずに吐く(使う)事でお金が回り豊かになると考えられているようです。しかし、この「マーライオン」世界3大ガッカリと言われているようです。なぜかと言うと観光客がマーライオンを楽しみにして見に来ると、想像より小っさくてガッカリするとの事。
でも、私は結構りっぱだな~って関心してしまったのですが・・・・・。
- こちらが本家マーライオンです。この前改修工事が終りきれいでした。
風水の話を聞くと更にありがたみが増します。 - こちらは、マーライオン広場にありますミニマーライオン。これが本家マーライオンだったらガッカリですけど、かわいいですよね。
シンガポールは「狭い国土」「資源の無さ」「少ない人口」という世界の先進国から見たら不利な条件を直視しており、知的戦略的な外交政策をとっています。多角的な自由貿易体制を維持・強化し世界経済へのアクセスを確保することを重視しているようです。
シンガポールの資源は人材です。優秀な頭脳が国家の財産です。優秀な人材を育成もしくは、海外から呼び込む事に力を入れているようです。
シンガポールの主力産業としては、エレクトロニクス・輸送機械・石油製品・金属製品・商業に並び金融に力を入れています。
シンガポールはスイスに並ぶ金融特区で、世界の金持ちのマネーが集まってきます。銀行は顧客情報が絶対に外部に漏れないように厳重管理しており、安心して資産管理をまかせています。銀行のスタッフも非常に優秀な人材がそろっているようです。
以上がシンガポールの概要です。 なんとなく解かりました?
金融に関しては次回以降で・・・お楽しみに!!
シンガポール金融紀行 vol.2
今回我々は行きも帰りもシンガポール航空を利用しました。私は今まで、JAL、ANA、JAS、タイ航空、中国東方航空の飛行機に乗った事がありましたが、シンガポール航空での旅は今回初めてです。日本の国内線は「結構サービスは良い」と感じていました。
海外旅行をされた方は、日本のサービス業がどれだけレベルが高いかをご存知だと思います。特に日本の航空業界のフライトアテンダントのサービスレベルはかなり高い方です。
しかし、タイ航空、中国東方航空のフライトアテンダントさんは、「う~~~ん?なぜか笑わない。何か俺、悪い事した?」って感じで「機内食も投げて渡す」ようなアテンダントまでいます。それでも、海外の航空会社に勤務する日本人のフライトアテンダントさんは結構親切にしてくれましたが・・・。
さて、今回我々が利用したシンガポール航空は、実は「世界一のサービスを誇る航空会社」として有名なのです。
機内に入ってまず驚いたのが、「アテンダントが綺麗・・・・」。では無くてアテンダントさんが、乗客一人一人のチケットのシートナンバーを確認して座席まで案内をしてくれるではありませんか。しかも満面の笑みで・・・!「オー、なんて親切。」国内線では有ったかもしれませんが、タイ航空と中国東方航空では間違いなくそんな事はありませんでした。席に座ってビックリ。エコノミーでのフライトだったのですが、座席に座ると正面に液晶モニターが・・・。エコノミーなのに!!早速テレビをつけてみようとリモコンを探すと、シートの横にコントローラーが。よく見るとファミコンのような十字キーとカラフルなボタンが。「な・な・なんと、ゲームも出来るではないですか・・・・。」思わずゲームをしてしまいました。(笑)
- 前席のシートに液晶モニターが備え付けてあり、映画、スポーツを見ることが出来ます。また、観光案内やゲームもあり、シートの横にコントローラーが備え付けてあります。
すごく快適です。 - こちらがシートに備え付けのリモコン。ゲームのコントローラーにもなりヒックリ返すと機内用電話になってました。考えた人はすごい。
フライト中のサービスもおしぼり・飲み物・食事すべて笑顔で対応。機内が寒くなってきたのでブランケットを頼むと、ある航空会社ではいつまで経っても持ってきてくれなかったのに、シンガポール航空はすぐに持ってきてくれました。「1枚で大丈夫ですか?」とやさしい一声。しかもあまりにもかわいいので写真をお願いすると、写真にも気軽に応じてくれました。日本では当然のサービスも、海外ではなかなか無いのが現状です。さすがシンガポール航空と感じるサービスでした。
シンガポール航空のサービスが世界一と聞いて、過剰に期待している人も実は多いようです。インターネットで色々見たのですが、「シンガポール航空のエコノミーに乗ったら、食事が2種類しか選べなかった。(自分の番までにビーフとフィッシュとチキンの内1種類が品切れになっていた為。)高い金を払っているのに残念だ!」なんて書き込んでいるものもありました。若干料金は高いですが他の航空会社と比較すると、料金以上のサービスは提供していると感じました。有名なだけに期待も大きいようです。
さて福岡を10時に出発して6時間、我々はシンガポール空港に到着しました。シンガポール空港はアジア最大のハブ空港で、デューティーフリー(空港内免税店)も充実しています。
シンガポールに行かれる方は、「行きの福岡空港」で買い物するよりも「帰りのシンガポール空港」で買い物をした方が安くて種類も豊富です。ただし、日本語はほとんど通じませんが・・・・。(基本的に英語です。)
空港に降り立ってまず感じた事。「暑い!!!!暑すぎる!」さすが熱帯雨林気候のシンガポールです。湿度が恐ろしく高いです。あっという間に体はベタベタに。すぐに浅野さんの携帯が「プルルルル、、、、」生徒さんからの銘柄相談です。「ライズで海外研修にいく場合には、必ず日本からつながる携帯電話をNTTで契約して持っていきます。ですので、ライズに電話をすると、海外の我々の携帯電話に転送されるようにしています。灼熱の太陽の下、汗を拭いながらチャートを見ずに銘柄相談にのっている浅野さんを見て「さすがだな~。」なんて思ったりもしました。
- 空港を降りてすぐに銘柄相談の電話が。
働く男、浅野隆志です。 - 空港近くのハイウェイは両サイドを熱帯の植物で囲まれています。「南国にきたな~」と感じてしまいます。
シンガポール空港からシンガポール市内まではチャーターバスで1時間ほどです。バスの中はクーラーがガンガン効いています。暑い国では「ガンガンに効いた冷房」が一番のサービスだそうです。
だんだん汗が引いてきて寒くなってきました。(笑)
車窓からは綺麗に整備された道路と熱帯雨林特有の木々が道路脇に立ち並んでいます。
なんかアンバランスな感じですが、緑が映えてとても綺麗です。
街中に入ってくると、中国系のお店や西洋系のお店が続々と並んでいます。更に街中に入るとそれはもう大都会です。まるで東京やニューヨークにいるような感じです。(行ったことはありませんが・・・・)
一向に金融研修の話が出てこないまま次回に続きます
シンガポール金融紀行 vol.3
まず最初に向かったのは、外国為替証拠金取引業(以下:外為取引)を行っている「G.K.ゴー フューチャーズ」に向かいました。
G.K.ゴー フューチャーズとは、1998年に設立され、G.K.GOH Holdings’ Limitedの全額出資子会社です。親会社は1990年にシンガポールの証券取引所に上場を果たしています。外為を扱っているので24時間営業で日本時間で月曜日のAM8時~土曜日のPM6時まで営業を行っており多数の通貨の取引が可能で、電話応対による取引とインターネットを用いた取引を行っています。
- GKgohの正面玄関。
- パソコンの前にいるのがリーリンさん。日本語が本当に上手でびっくり。
今回我々を担当してくれたのは、リーリンさん。中国系のシンガポール人で中国語・マレー語・英語・日本語を使いこなす20代後半の女性です。もうすぐ結婚されて退職するそうですが、婚約者の方は日本人だそうです。リーリンさんは以前神戸に住んでいて、関西弁もしゃべれる綺麗な女性です。
今回の研修は外国為替証拠金取引についての簡単なレクチャーと日本とシンガポールとの違いについて説明していただきました。
ほとんどの日本国内の外為取引を扱う業者に比べて結構安く取引が出来ます。
日本でメジャーな外為取引の会社の「外為どっとコム」ですと、ドル-円で片道1ドル当たり10銭。往復で20銭の手数料です。最低取引通貨は10000ドルからですので、10000ドル当たり往復2000円になります。
G.Kゴーでは往復10銭ですので、10000ドル当たり往復1000円と半分の手数料です。(ただし、G.Kゴーの最低取引単位は円―ドルですと25000ドルです。)
外為取引は数を結構行う方が多いので、手数料の違いはかなり大きなものになってきます。
実は手数料だけではありません。シンガポールで取引を行うから有るメリットもあります。
それは、後ほど・・・・。
あと、G.K.ゴーではドル-元の証拠金取引が出来ます。
ドル-元では、証拠金の6.67倍のレバレッジを効かすことができます。
リスクとしては、元はドルにペッグしているので、円高ドル安になると損失が出てきます。
6ヶ月のリミットがあるので、期限が来ると反対売買しないといけません。
「元切り上げをにらんで、外為取引でレバレッジを効かせ利益を上げる。」なんてことも出来るかもしれませんが、リスクは色々ありそうです。
先ほども述べましたようにドルにペッグしているので、為替リスクがあります。
為替リスクをなくすために元を購入した金額と同額のドル売りを掛ければ良いような気がしますが、先物にはスワップポイントがあり、ドル売り円買いではスワップをはらわなければなりません。
たとえデルタヘッジを掛けても完全に為替リスクをなくすことは難しいと思われます。(質問の電話はしてこないで下さいね(笑))
また、元切り上げがあったとしても、中国政府が規制を掛けて換金がスムーズに出来ない(フリーズ)される可能性もあります。(2005年現在)
いずれにしても、さまざまなリスクを考えて投資は行わなければなりませんね。
次回に続きます。
シンガポール金融紀行 vol.4
お昼になったので、G.K.ゴーの近くにあるホーカーにてお食事です。
ホーカーには世界各国の料理を出す色々な屋台が集まっているとことです。まるで屋台村のようです。シンガポールはインド系やマレー系や中国系などいろんな国の人が集まっているので、料理も多種多様です。中華料理も本場の中華料理よりスパイシーです。タイ料理に似ています。料金も安くてオフィス街の中心にあるのでビジネスマンが多く食事をしていました。
- GKgohの近くにあるホーカー。写真には人があまり移っていませんが、この反対側は、人でごった返していました。ちょうどお昼時でしたから。
- いろんなメニューがありました。写真には天丼とカツカレーが・・・。
昼からはCitiBankのシンガポール現地法人に向かいました。
シティバンクの歴史は古く1812年に米国で設立されました。シティグループの中心的な銀行として世界約100カ国にグローバルに展開をしています。また、シティグループは1998年に、米国大手の銀行持株会社であるシティコープと、ソロモン・スミス・バーニー証券などを持つ総合金融サービス会社であるトラベラーズ・グループが合併して出来た世界最大級の総合金融サービス会社です。銀行や保険、又、証券や資産管理にいたるまで幅広いサービスを行っております。格付けも、2004年7月現在でムディーズ社よりAa1、S&P社よりAA-と高い評価を受けています。
- CitiBankシンガポール支店の受付。入り口は警備員が厳重に入室者をチェック。身分証明書を入り口で預けないと入れてくれません。この銀行に入るためには、通常のエレベーターではなく、奥にあるICカードをスキャンさせないと動かないエレベーターに乗らないとたどり着けませんでした。
今回CitiBankでは、日本人のスタッフが対応していただきました。
普通の銀行とは、ちょっと違います。口座の月額平均残高が20,000米ドル以上でないと、月々の口座管理料として30米ドルを支払わなくてはなりません。
また、口座開設から6ヶ月以内の解約は300米ドルの解約手数料?をとられます。
まさに金持ちのための銀行です。
日本のCitiBankではこのような手数料はありません。また、同じCitiBankと名のつく銀行であっても、シンガポールのCitiBankはグループから完全に独立しています。なぜ独立しているのか。それは、シンガポールがオフショア(軽課税地域)であり、世界のマネーをシンガポールのCitiBankに集めたいからです(CitiBankとしては)。
その前に、シンガポールの金融の歴史をお話します。
1960年代、アメリカとソ連の冷戦は深刻さを増してきました。ソ連としては、アメリカ国内のソ連の資産を凍結されることを恐れたソ連政府はアメリカ国内のドルを大量に海外に持ち出し始めます。世界の基軸通貨であるドルが海外に滞留し始めたのはこのころからです。
アメリカ国内に還流せず、海外の金融機関に預けられたままになっているドルは「ユーロダラー」と呼ばれ、こうしたドル資金がスイスなどの金融機関に預けられ、そしてロンドン市場で取引されるようになりました。
このユーロダラーのうち、アジアの金融機関に預けられたドル資金を「アジアダラー」とも呼びます。このアジアダラーすなわち華僑マネーを積極的に取り込むことで金融ビジネスを拡大しようと最初に試みたのシンガポールなのです。
シンガポール政府は真っ先に非居住者の利子・配当課税などを全廃するなど、オフショア市場を整備しました。ここから、シンガポールは金融立国に進み始めました。
さて、話を戻しますが、世界の投資がシンガポールに口座を作るのは、シンガポールの銀行法の守秘義務により、預金者の情報が完全に守られている事も理由のひとつです。これにより世界中の投資家は安心してシンガポールに口座を開設できるのです。そして口座開設者は、口座への利子と投資商品のキャピタルゲインに対し非課税になるメリットを得ることが出来ます。
しかし、世界各国に支店を持つ金融機関では、同じグループ内では情報を共有している部分も多く有り、大切な情報がグループ間で漏れてしまう可能性は否定できません。(誤って漏れるのではなく、外圧によって情報を漏らさざるを得ない状況にされてしまう可能性も含みます。)
シンガポールの銀行法に基づく守秘義務を徹底して守る為には、同じCitiBankのグループでも、シンガポールのCitiBankを完全に切り離して独立運営させることにより、絶対に秘密が漏れない体制を築いています。これは顧客に対し、安心度のアピールにもなります。
さて、研修の内容ですが、資産運用をシンガポールのCitiBankの口座から行い、キャピタルゲイン課税はかからないシンガポールで運用すれば、日本株を取引するとキャピタルゲイン課税は○○○・・・・・。
また、あなたやあなたの配偶者が亡くなった時、資産を家族に分配する際に贈与税がかかりますが、CitiBankに口座を作り○○○しておけば、どちらかが亡くなった時、資産は○○○・・・・、なので○○○・・・・・・・・。
すみません。内容が内容なので、詳しくは書くことが出来ません。
合法ですが、取り方によってはグレーになる可能性も0ではありませんから。皆さんに脱税を薦めているわけでは当然ありませんが、知識として知っておく事は結構だと思います。
が、ディープな話なのでここでは濁させていただきます。
次回に続きます
シンガポール金融紀行 vol.5
次に訪れたのはHSBCシンガポール支店です。こちらではプライベートバンキングについての説明です。プライベートバンキングとは資産運用の担当者が口座開設者に対し1人つき、口座開設者の意向に沿って資産を運用します。まさにテーラーメイドの資産運用を実現してくれます。たとえば、「リスクを多くとってもかまわないから、リターン重視で」「元本は絶対に割らないようにして、あらゆるリスクに対応できるように分散投資を」「日本株を3割、外債を2割、ドル-ユーロの外為を2割、残りの3割はお任せで、リターン重視の運用を」などなど・・・・
以前、このようなお客様がいたしたそうです。「非常に金持ちの方なのですが、お子様がいなくてペットの犬を数匹飼っているそうです。仕事柄夫婦で飛行機に乗ることが多く、万が一飛行機が落ちて夫婦が亡くなると、残されたペットの事が心配で・・・。」このような相談を受けたそうです。ペットがその夫婦の財産を相続すること自体が、法的に可能であるかかどうかは不明ですが、HSBCは手を尽くして口座開設者の希望にこたえるようなプランを提案しました。「もし、ご夫婦が亡くなった場合、資産は元本割れをしないような安全重視の運用スタイルで、毎年生み出される運用益をペットの為に使用する資金とし、信頼できるペットホテルのオーナーと契約を交わして、責任を持ってペットの世話をしていただき、そのペットの子供、孫、その子供まで快適に幸せに暮らせるようにする。」そのようなプランを提供したそうです。
これこそ、テーラーメイドですよね。
さて、肝心の口座開設ですが、最低ロットは100万米ドルからで、担当の方は「100万米ドルでは、実際にはパフォーマンスが悪いので、300万米ドルぐらいがベストです。」との事でした。
また、通常では一見のお客さんには丁寧に対応はしますが、丁重にお断りするとの事でした。よく「親が死んで遺産が入った。この金をすべて運用して欲しいのだが・・・。」とか「私は医者だ。ここに2億あるから運用してくれ。」とか突然お見えになるそうですが、大抵は丁重にお断りしているそうです。なぜなら、身元の不明な方をHSBCで口座開設させて、もし暴力団や不正な資金であったりした場合、その他のお客様の情報まで警察やその他の公的機関に探られる可能性があるからです。既存のお客様を守る為に、少し失礼かもしれませんが、一見お客様を信用しないそうです。これをHSBCの担当者はシンガポールスタイルと言っていました。
我々も、今回HSBCでこのようなお話を聞く機会に恵まれたのは、ある方のご紹介により実現しました。恐らく、コネクションが無ければ無理だったと思います。
それ以外にも沢山お話をお伺いしましたが、これまたディープな話が満載で、HPに載せることが出来ない内容も沢山ありました。
まだまだ、研修の内容について書きたいのですが、HPに載せれない内容も多くありますのでこの辺で研修の内容は終わりたいと思います。
次回は観光のお話です。お楽しみに!
シンガポール金融紀行 vol.6
さて、せっかくシンガポールに行ったので少しだけ観光もしました。
実は、研修が終わる時間に合わせて、G.Kゴーフューチャーズの社長・副社長・リーリン・日本語のしゃべれるケルビンが我々を待っていてくれて食事にご招待していただきました。シンガポールで有名な・・・・・(お店の名前は忘れてしまいました。)で中華料理をご馳走になりました。
シンガポールは多民族国家なので中華料理も若干エスニックな味付けです。テーブルに乗らないぐらいの料理が並び、シンガポールに来た事を大変歓迎していただきました。
そのあと、南国シンガポールの名物、フルーツの王様ドリアンを食べにドリアン専門店に移動です。そのお店ではドリアンしか置いていません。店先はドリアンでいっぱいです。生ゴミのような臭いが充満しています。シンガポールの方は、おやつ感覚でドリアンを食べているようです。我々がお店の前にいると、1人の男性がひょいっとやってきて、ドリアンを一切れ一口でペロッと食べて帰っていきました。G.Kゴーフューチャーズの社長さんが一番熟れてそうなドリアンを選んでお店の人に割ってもらいました。常温のドリアンはなんともいえないぬるさです。一口、口に運ぶと凄いにおいが口の中に充満します。しかし、味は甘くて濃厚で大変おいしかったです。日本で食べたドリアンとは比べ物になりません。しばらくすると、臭いにも慣れてきておいしく食べることが出来ました。どうしても苦手な方もいらっしゃいましたが、私は何とか食べることが出来ました。
- お店にはドリアンが山積みでした。お店の前はドリアンの香りが充満しています。
ホテルまで送っていただくと偶然にもホテルの横の川辺で花火が上がっていました。川面に映し出される花火と、真っ白でクラッシクなホテルが花火の赤や青の光に照らされて、幻想的な景色です。写真を撮るのも忘れ、見とれてしまいました。
大変長くなってしまいましたが、これでシンガポール金融紀行を終了させていただきます。
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